伝統芸能
藤切祭り
毎年5月8日に大善寺行者堂前で行われる祭事で、「お薬師さん」の名で親しまれており、奇祭として有名です。檀家が山から探してきた藤づるの根を、境内に立てられた約6メートルの御神木に19重に巻き付けます。そして御神木の先に大蛇に見立てた約15メートルの藤の根を吊るします。際当日には役小角が金峰山で大蛇を退治したという故事にならって、秀験者が御神酒に登り吊り下がっている大蛇を切り落とす儀式を行います。かつては4月14日に行われていました。
切り落とされたつるを手にすると1年のお守りになるといわれているため、儀式を見守る観衆たちは大蛇が切り落とされるやいなや我先にとつるを奪い合います。